MP3 超入門

MP3は、サイズの大きなオーディオファイル(オーディオCDなどに録音 されている音声ファイル)をコンパクトなサイズに圧縮する規格の一種です。
そしてそのような規格で圧縮されたファイルのことを MP3ファイルと言い、xxx.xxxx.pm3 のようにファイル名にmp3という拡張子がついて います。

オーディオCDでは、録音時間1分につき約10MB(メガバイト)のファイルサイズ(日本語の文字テキストで500万字文)を必要とします。5分の 場合は 50MBです。こんなに大きなファイルを、インターネットなどでやりとりするとめちゃくちゃな時間がかかってしまいます。ADSLなどのブロードバンドで もや はり時間はかかります。電話回線を使ったモデムではへたをすればちょっと長い曲なら1日以上かかってしまいます。そこでファイルを圧縮することになりま す。

次にどのくらいのサイズに圧縮するかが問題です。
データの圧縮度を表す単位としてはビットレートを使います。これは1秒あたり何ビット分の情報量が必要かということを表す単位です。ビットは2進数の一桁 分です(ちなみにバイトは2進数の8桁分)。
MP3では、32K〜320Kの範囲のビットレートで圧縮します。だいたい128Kで圧縮した場合、ファイルサイズは1/10になります。32Kの場合は その1/4で1/40、320Kの場合は1/4ということになります。ビットレートが高ければ高いほど音質はよくなりますが、ファイルサイズが大きくなる ということになります。
このページではビットレート128Kのファイルと、32Kのファイルを準備しました。

データを圧縮すると当然音質が劣化します。しかしMP3は人間の聴覚の特性を利用して、データ を圧縮しても、音質がそれほど劣化したようには聞こえないようにする規格です。実際ビットレート128Kくらいなら音質の劣化はほとんど感じませ ん。実際にこのサイトにある音楽を聴いてみてください。・・・もし劣化していると感じるならコンピュータのスピーカーか元の演奏のせいでしょう(^^;  。ただし32Kでは比較すると音質が落ちるのがはっきりわかります。しかしそれでも聴くに堪えないというものではありません。

圧縮されたとはいえ、それでも相当大きなデータですから、ダウンロードには時間がかかります。とくに電話回線には、ビットレートの大きなものは不向きで す。ぜひブロードバンドなどに切り替えてください。

MP3のデータは、現在ではほとんどのマルチメディア・ソフトに対応して います。WindowsMediaPlayer、QuickTime(Mac)、RealPlayer などで聴くことができます。これらのソフトはコン ピュータにプレインストールされていますので、すぐにきくことができます。

CDなどの音声データをMP3ファイルにするには専用のソフトが必要で す。私は CDexというソフトを使っています。このソフトはhttp://cdexos.sourceforge.net/
でダウンロードできます。

ただし、音楽データは著作権法によって保護されていることにご注意くださ い。
例えば、CDデータには次の権利が生じます。
 作詞・作曲者の権利(普通は作者の死後50年まで)
 演奏者の権利
 CD制作者の権利
したがって、市販されているCDをMP3で圧縮して、勝手にインターネットで配布するなどということは違法行為です。下手をすれば逮捕されることもありま すので 十分に注意してください。