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誇れない日本(その3)
田母神俊雄氏(前航空幕僚長)の論文「日本は侵略国家であったのか」がAPAグループのホームページに掲載されている。

「我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣である」という主張だが、言い尽くされてきた「大東亜戦争」肯定論の焼き直しに過ぎない。この論題でディベートをするなら、私のほうがまだ説得力のある立論を書く自信がある(書く気はしないし、そんなディベートをする気もないが)。それに、本当に本人が書いたのか、程度の低い部下にでも書かせたのではないかと疑いたくなるほど、文章も支離滅裂である。一部引用する。
東京裁判はあの戦争の責任を全て日本に押し付けようとしたものである。そしてそのマインドコントロールは戦後63年を経てもなお日本人を惑わせている。日本の軍は強くなると必ず暴走し他国を侵略する、だから自衛隊は出来るだけ動きにくいようにしておこうというものである。自衛隊は領域の警備も出来ない、集団的自衛権も行使出来ない、武器の使用も極めて制約が多い、また攻撃的兵器の保有も禁止されている。諸外国の軍と比べれば自衛隊は雁字搦めで身動きできないようになっている。このマインドコントロールから解放されない限り我が国を自らの力で守る体制がいつになっても完成しない。アメリカに守ってもらうしかない。アメリカに守ってもらえば日本のアメリカ化が加速する。日本の経済も、金融も、商慣行も、雇用も、司法もアメリカのシステムに近づいていく。改革のオンパレードで我が国の伝統文化が壊されていく。日本ではいま文化大革命が進行中なのではないか。日本国民は20年前と今とではどちらが心安らかに暮らしているのだろうか。日本は良い国に向かっているのだろうか。私は日米同盟を否定しているわけではない。アジア地域の安定のためには良好な日米関係が必須である。但し日米関係は必要なときに助け合う良好な親子関係のようなものであることが望ましい。子供がいつまでも親に頼りきっているような関係は改善の必要があると思っている。
「マインドコントロールは戦後63年を経てもなお日本人を惑わせている」とはあまりにも日本人を馬鹿にしていないか。「諸外国の軍と比べれば自衛隊は雁字搦めで身動きできないようになっている」。まるで、自衛隊がもっと自由意思で動けるようにせよと言っているようだ。そして「文化大革命が進行中」とは飛躍もよいところである。それでいて最後には、「私は日米同盟を否定しているわけではない」、「良好な親子関係のようなものであることが望ましい」と、アメリカを「親」としてたてている。

お粗末である。おそらく歴史教育の改革を主張している人たちにとっても、このような論文の出現は迷惑なのではないだろうか(「大きなお世話だ!」と反論されるかも知れない)。

日本の安全保障については、歴史とは別に冷静で現実的な政策議論が必要である。しかしその安全保障の核となる自衛隊の中枢が仮にこのような状態で、まともな政策の議論ができるのか。政府は、今回は「臭いものに蓋をする」ように本人を更迭した。しかし、第二、第三の田母神が出てこないとは言えない。杞憂であることを望む。

| 社会 | 03:42 AM | comments (1) |
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高校の小論文指導なら、採点以前で突っ返されますね。

私は基本的には誰が何を表明しようと自由だと思います。
そうでないと、自分の首を絞めますから。
100歩譲れば、右でも左でもいいし、シビリアンコントロールでなくてもいいです。

だけど、トップの頭のでき、というのは、問題です。
昔の問題も、そこにあったと思うんですが。
変わっていないんですね。
| compUT/OSer | URL | | 1970/01/01 09:00 AM | RDVioDiw |











 
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