2007,07,25, Wednesday
育てる、培う、養う
表現及び鑑賞の活動を通して、音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに、音楽活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養う。 小学校学習指導要領に示された音楽科の目標である。だが、「育てる」と「培う」と「養う」ではどう違うのだろう。言葉を変えることには変える理由があるはずだ。「学習」と「学び」を一つの文章の中で使うなら、「学習」と「学び」には違った意味があるはずだ。同様に、心情と感性は育てるもの、能力は培うもの、情操は養うものでなければならない理由があるはずだ。 いくら考えても、さっぱりわからない。 「音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を養い、音楽活動の基礎的な能力育て、豊かな情操を培う」でも少しもおかしくない。あるいは、「音楽を愛好する心情、音楽に対する感性、音楽活動の基礎的能力、及び豊かな情操を育てる」でもやはりおかしくない。 しかし、今はそんなことに疑問をはさむ時期ではない。そんな暇があったら、「学習指導要領の文というのはこんなものなのだ」と思ってしっかり覚えるのだ。ついでに共通教材も一度口ずさんでおけ。調判断はできるか。もう難しい理論はいらん。フラット一つならヘ長調かニ短調だぞ(小学校では転調はない)。和音は、I、IV、V (V7)のどれかだ。忘れてしまった内容がでたら私の顔を思い出せ。運がよければ私が授業で話している場面を思い出すかも知れない(運が悪ければ、覚えていることまで忘れてしまうかも知れない)。それでもわからなかったら鉛筆ころがせ(ただし、あまり強くころがすと、床に転げ落ちたり芯がおれたりするので注意しなければならない)。 東北地方では今日から(一部は明日から)教員採用試験がはじまる。健闘を祈る! |