2007,02,13, Tuesday
ジャズ入門
「ジャズ」と言うとちょっとおシャレな音楽だと思っている人がいるらしい。そう言う人は、そのおシャレな音楽を趣味にする(モノにする)ことがまたおシャレと思っているらしい。しかし、それをモノにしようとしてなかなかモノにならない。そういう人のためのの本だ。
中山康樹『挫折し続ける初心者のための最後のジャズ入門』(幻冬舎新書・720円) ジャズをモノにしたいと思っている人は多いのに、一方でジャズは初心者には「難しい」「怖い」と思われている。著者はこのジャズの「難しさ」「怖さ」を分かりやすく分析する。ほとんどが「なるほどなるほど」と思うことばかりだ。そして著者は言う。 音楽をあくまでも“音楽”として聴く。 これは、ジャズに限らずクラシック音楽や日本の古典音楽にも言えることだ。そして、上のように聴いてもやはり「難しい」と思ったら、その音楽は自分には向いていない、あるいは聞く耳を持たないと思って別の音楽を探すか、あるいは別の趣味をモノにすることだ。音楽などなくたって、人生に楽しいことはいくらでもある・・・などと私が公言すると問題になるかも知れないのだが、本当にそう思うから仕方がない。 |