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小学生バンド・・・・・・・
小学生の吹奏楽。私はどうも好きになれなかった。なんとなく胡散臭い。体も心も未熟な子どもに管楽器は無理だ。これは、きっと楽器会社の陰謀に違いない。こう思っていた。しかし、小学生の吹奏楽もなかなかいいもんだ。そう思えてくる本が出た。
竹内俊一監修『小学生バンドの指導と運営のポイント〜学級バンド活動から地域と連携するジュニアバンド活動〜』(教育芸術社・1680円)
少し長くなるが、監修者の竹内氏の言葉から引用してみよう。「小学生バンドの特徴」の二つめの部分である。
2つめは、小学生が心も体も未成熟の段階にあるということです。小学生は、自らの行動や思考を客観的に評価したり判断したりすることが、なかなか難しい状況にあると言えます。小学生は一般的に競争が好きです。
ですから、コンクールなどに参加しても、すぐに加熱してしまい、ややもすると身近なところに敵を見つける傾向があると言えます。その結果、「打倒!○○小学校」などということになりかねません。これではコンクールに出場する意味が問われても仕方ありません。
小学校の先生方を対象にした指導者講習会において、私は「やらせ過ぎにご注意ください」と申し上げることがよくあります。小学校を卒業後、どちらの方向に向いていくか分からない子どもがいます。「燃え尽き症候群」という言葉もよく耳にします。先生方には「自信を持って教え残して」いただきたいのです。教えられないから教えないのではなく、「中学校に行ったら、こんな楽しい活動ができるよ」と、子どもたちに音楽を続ける夢を持たせてほしいのです。

最後の「教え残して」は竹内氏のバンドに対するというより、教育全般に対する考え方を表しているようで、竹内氏をよく知っている私は思わずニヤリ(どんな顔かは自分でわかりようがないが)としてしまった。これは、小学生に限らず中学生や高校生にも言えることだ。あわてず、まず基礎がためをきちんとすることが大切なのだとも教えている。
この本には、監修者の竹内氏の総論に加え、学級バンド、コミュニティ・バンド、部活動としてのバンドを育ててきた指導者による各論が掲載されている。それぞれの場での指導のあり方として参考になる。そして音楽の先生だけでなく、教育関係者みんなに読んで欲しい一冊である。
・・・なお、蛇足だが(本当はこれが一番言いたかった)、竹内氏は私の大学1年の時からの友人であり、音楽教育に関しては唾を飛ばしながら議論をし、またおたがいに人の言えない弱点をすみずみまで知り合った仲である。だから本を読んで「竹内らしいなあ」とうなってしまった。なお、この本は竹内氏から音楽教育学会の会場で直接いただいた(サイン入り)。深謝!。

| | 08:02 AM | comments (3) |
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